水彩絵具(すいさいえのぐ)

水彩絵具(すいさいえのぐ)は、小学校でもよく使われる絵具です。水で溶(と)かしてうすくしたりできる絵具で、顔料(がんりょう)とよばれる色のついた粉と、それを紙などに定着させるためのアラビアゴムをねりあわせて作られています。アラビアゴムは水に溶ける性質をもっています。
絵具に加える水の量を調整することで、にじみやぼかし、淡(あわ)い色や濃(こ)い色の表現などができます。たっぷりの水で溶いて描(えが)いたり、水気をきって描いたり、絵具が半分かわいた時に周囲を水だけつけた筆でにじませたり、ぬった絵具がかわかないうちに描いたり、さまざまなことができます。
水彩絵具には透明水彩(とうめいすいさい)と不透明水彩(ふとうめいすいさい。ガッシュともいいます)の2種類があります。透明水彩絵具は、透明度を上げるためや、水を多く使っても描けるように、アラビアゴムを増やしています。不透明水彩絵具は、顔料を増やしアラビアゴムの量を減らしています。そのため、かわいた後にぬり重ねると下の色が見えなくなります。また、水を加えなくてもなめらかに描け、厚ぬりできるようになっていますが、かわきやすい性質があります。お店では、チューブ入りのタイプと、水で溶かしながら使用する固形タイプが売られています。